2013年2月6日水曜日

AMD dGPU DX9世代以前

2005/10~ Radeon X1k 90-80nm DX9.0 OGL2.0~

バスインターフェイスを完全にPCIeに移行した製品群。内部色処理10bit。デュアルリンクDVI二系統をダイ統合(ただし、ミッドレンジ以下でのデュアルリンク/HDCPサポートはカードメーカー依存)。HDTV出力はいまだ基板上RageTheaterチップでの対応となる。

X1kシリーズは、Win2kOSで使える最後の世代。これ以前の製品群は、Catalyst9.3を以てサポート終了であり、Win7においては建前上非サポートということになっている。

チップ名 製品族名 映像出力 Bridged-AGP 注釈
DVI HDCP
R580 X1950XTX DD S? R580/520系のCrossFireは、X850/800同様マスターカードを要するDVIケーブル接続。
X1950XT DD
X1900XTX DD
X1900XT DD
X1900GT DD
R520 X1800XT DD
X1800XL DD
X1800GTO DD
RV570 X1950Pro DD RV570のCrossFireは、SLI同様ケース内部で接続のNativeCrossFireとなった。
X1950GT DD
X1650XT (RV560) DD RV570のメモリバス/3Dユニット削減版。基板の作り込みに手を抜いたのか、なぜか上位の1950Proとほとんど消費電力が変わらず、人気はイマイチ。
RV530 X1650Pro D RV530/515は、リファレンスDL-DVI一系統。
X1650 D?
X1600XT D
X1600Pro D?
X1300XT D?
RV516 X1550 D? RV515の80nmシュリンク品。1550と1300は同一のデバイスID。なにげにRV515のX1550もある。
FireMV2250 SS
RV515 X1300Pro D?
X1300 D?
X1300HM D?
RV370 X1050 S ○(RV360) 旧シリーズリネーム。AVIVO等R500番台でサポートされた機能には対応していない。

2004/06~ Radeon X 130-110nm DX9.0 OGL2.0~

AGP-PCIe移行の過渡期の製品群で、バスインターフェイスの違いによりダイの種類も多くなっている。基板上のRage Theaterチップにより、HDTV(コンポーネント)出力に対応。

チップ名 製品族名 注釈
R480(PCIe), R481(AGP) X850 XTPE/XT/Pro PCIe版X850/800は、マスターカード(と対応M/B)を用意することCrossFireを利用できる。マスターカードには、スレーブカードからのデータ受信用にTMDSレシーバチップを載せているのが特徴。TMDSはシングルリンクのため、この世代のCrossFireは画面解像度WUXGAまでに限られる。
R423(PCIe), R420(AGP) X800 XTPE/XT/Pro/SE
R430(PCIe) X800 XL/GTO/std/GT X800/XLには変換ブリッジを介したAGP版あり。GTO/GTには、コアがR480/423の場合もあるとか。 X800GTOとX800無印は同一のデバイスID。
RV410(PCIe) X700 Pro/std/LE 変換ブリッジを介したAGP版あり。
RV380(PCIe) X600 XT/Pro, FireMV2400-PCIe RV380/370は、インターフェイスがPCIeになっているだけで、機能的にはR300世代と変わっていない。
RV370(PCIe) X550, X300 std/SE/HyperMemory, FireMV2200-PCIe HyperMemoryは、nVIDIAのTurboCacheとほぼ同様の機能。

2002/11~ Radeon 9800-9500 150-130nm DX9.0 OGL1.5~

AGP8x対応。400MHzの10bitRAMDAC二基、シングルリンクDVIトランスミッタ一基を統合し、二系統同時出力が標準化。ここからX1kシリーズまで、二系統出力可能なRadeonビデオカードは二つの論理ディスプレイアダプタとして認識される。

チップ名 製品族名 注釈
R360 9800XT
R350 9800 Pro/std/SE
R300 9700 Pro/std, 9500 Pro/std
RV360 9600XT
RV350 9600 Pro/std/SE,9550 std/SE

2001/09~ Radeon 9250 以前 150nm DX8.1 OGL1.3~

Radeonが初めて二系統同時出力をサポートしたのは、2001年のRadeonVE。

9000以降のGPUは、400MHzのRAMDAC二基、シングルリンクDVIトランスミッタ一基、SDTVエンコーダをダイ統合している。

9800-9000を販売していた頃のATiは、Matroxのようなビデオカードの自社販売から、nVIDIAのようなGPUのOEM供給に比重を移していった時代であり、メーカーによりアナログ画質(特にローエンド製品で)のばらつきが大きかった。俗に言う「ATi純正信者」の存在は、この辺の理由による。 なお、これ以前の製品群は、Catalyst6.5を以てサポート終了している。

チップ名 製品族名 注釈
RV280 9200 Pro/std/SE, 9250

FireMV 2200/2400-PCI
RV250のAGP8x対応版。
RV250 9000 Pro/std/LE
R200 8500 std/LE/LELE 内蔵する映像出力機能はRAMDAC一系統のみ? 8500以降9800までのいくつかのビデオカードはHDTV Adaptorを別途用意することで、HD15またはDVI端子からコンポーネント出力可能。
RV200 7500 std/LE DX7世代。
RV100 VE(7000) DX7世代。GF2MX対抗で、セカンダリRAMDACとDVIトランスミッタを統合し、ATiで初めて二系統同時出力をサポートしたカード。ATiのDVIトランスミッタはこの世代で既にUXGA出力が可能な品質を確保していたようだ。

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