2024/02~ SocketAM5(LGA1719)Hawk Point 4nm DX12.2 OGL4.6 OCL2.1
今回は、CPU部の異なる二種類のダイを同じ製品族にまとめて同時期に投入という、AMDとしては珍しい売り方。
両ダイとも映像出力周りの仕様はRaphaelと同等と見られる。メモリはDDR5、PCIeは4.0仕様。Raphaelと同じマザーをBIOSアップで利用可能。
Phoenix1
それなりの規模のIGPを備えたCPUということで、Cezanneの正当な後継にあたる。RaphaelよりPCIeレーンが少なく、同じAM5マザーに載せてもx16スロットはx8リンクとなる。
CPU名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
Ryzen7 8700G | 780M | IGP部分の規模はRX6400と同等。 |
Ryzen5 8600G | 760M |
Phoenix2
Phoenix1よりさらにPCIeレーンが少なく、x16スロットはx4リンク。TDPは上位と同じ65Wとされているが、どちらかというと低消費電力レンジの製品。
CPU名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
Ryzen5 8500G | 740M | 4CUながらCezanneに近いIGP性能。 |
2022/09~ SocketAM5(LGA1719)Raphael 6nm
ここからDDR5、PCIe5.0対応。メインストリーム帯のCPUパッケージに小規模のGPU機能を持たせたもので、今までのAPUとはターゲットとする客層は異なる。
DP2.0(UHBR10)、HDMI2.1(32Gbps?)。Navi24では非対応だったAV1デコードにも対応している。
CPU名 | IGPとしての名称 | 注釈 | 対応するチップセット |
---|---|---|---|
7950X(3D), 7900(X/3D) | Radeon Graphics | X670(E), B650(E), A620 | |
7800X3D 7700(X), 7600(X) |
今作は、ディスプレイ用の信号線が増やされ、DPハブ無しでも四系統出力ができるらしいが、現状では映像出力端子を四つ備えたM/Bはリリースされていない。 Asusの産業用マザー、Pro A620M-C-CSM。DP,HDMI,VGA,DVIとレガシーポート含めて四種類の端子を備える。マニュアルには同時出力についての記載は無い。未発売?
2023年1月に発売された無印版は、X版と同じダイで、X版同様にOC制限も無い。(但しA620チップセット系M/Bと組み合わせた場合はOC不可。) ある意味、デフォルトの電力設定と添付クーラーが、無印版とX版の性能差を演出しているとも言える。
2023年3月に発売されたX3D版は、CPUダイの上に3D V-Cacheと呼ばれる三次キャッシュメモリのダイを増設したもの。垂直にキャッシュメモリを積んだ分、水平方向にキャッシュメモリエリアを拡張するより低遅延なのが特長。3D V-Cacheは、2022年春に登場した5800X3Dで初採用されたものだが、電圧を上げてのクロックアップが難しい性質が有る。
増設キャッシュ有りのCPUダイは、ゲーム等局所的データ参照の多い用途に強く、増設キャッシュ無しのCPUダイは、クロックアップで動画エンコード等多量データ処理用途での性能を稼げるようになっている。
二つのCPUダイ両方に増設キャッシュを載せた製品を出さなかったのは、Windowsのタスク割り当てがお馬鹿さんで、CPUダイ跨ぎのキャッシュメモリアクセスが発生しやすく、せっかくの低遅延増設キャッシュが意味無しになってしまうシーンが多かったから、と思われる。
2020/08~ SocketAM4 Cezanne 7nm DX12.1 OGL4.6 OCL2.0
Renoirのキャッシュ構造に手を入れた小改良版。
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
Ryzen7 5700G | Radeon Graphics (Vega8) | X570 X470, B550 B450, A520 | |
Ryzen5 5600GT | Radeon Graphics (Vega7) | 2024年2月登場。5600Gよりもベースクロックは低く、ブーストクロックは高く設定されている。5600G自体クロック調整が制限されているわけではないので、あえて指名買いするほどのものでもない。Phoenix2の製造コストが下がるまでは、しばらくCezanneをローエンドに充てるつもりか。 | |
Ryzen5 5600G | |||
Ryzen5 5500GT | 2024年2月登場。 | ||
Ryzen3 5300G | Radeon Graphics (Vega5) |
※2022年1月追記。5600G、Asus TUF Gaming B550 Plus、そしてDP to 3HDMIハブのサンワ AD-DP14MST3HDの組み合わせで、四系統同時出力確認しました。AM4のM/B製品が映像出力端子3つまでなのは、単にIGPから出る映像出力用の配線数が足りないだけかな?
2020/08~ SocketAM4 Renoir 7nm DX12.1 OGL4.6 OCL2.0
デスクトップ版の詳細が不明なので、とりあえずモバイル版の仕様を書いておく。
モバイル版はディスプレイコントローラは四基。(デスクトップ版は三基?) DP1.4(HBR3/DSC)、HDMIは2.1としているが、8K@60Hz表示に必須となるFixed Rate Linkへの言及は無い。モバイル版は、eDPポート1、HDMI/DP共用ポート1、HDMI/DP/USB3.2Gen2共用ポート2の計四つの物理ポートを持ち、そのUSB共用ポートはType-C DP Altモード実装も可能。
また、この世代からCPU8コア化、メインのPCIeも16レーン(モバイル版は8レーン)になっている。IntelのメインストリームCPUに匹敵する仕様になっているわけだ。その分、IGPクラスタは減らされてしまったが。
Ryzen Pro (Renoir)
企業向け型番の販売から先行スタート。一般向け型番は出ないらしい。PS5やXBoxへの供給で製造ラインが足りないからだろうか?
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
Ryzen7 Pro 4750G | Radeon Graphics (Vega8) | X570, B550, A520 | |
Ryzen5 Pro 4650G | Radeon Graphics (Vega7) | ||
Ryzen3 Pro 4350G, 4300G | Radeon Graphics (Vega6) | 非Proの4300Gは、2023年3月より一般販売解禁された。 |
今の所、B550マザーでType-Cからの映像出力が可能と明言している製品は、Thunderboltチップを載っけているものしかない。コロナ禍で、モバイルモニタの売上が増えてるらしいので、デスクトップ機でType-C映像接続したいという需要もそれなりにあると思うのだが。
2019/07~ SocketAM4 Picasso 12nm DX12.1 OGL4.5 OCL2.0
Raven Ridgeの12nmシュリンク品。3000シリーズの名前を与えられているものの、あくまでZen+のクロックアップ版である。
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
Ryzen5 3400G | RX Vega11 | X570/470/370, B450/350 | |
Ryzen3 3200G | Vega8 |
HDMIや同時出力の仕様については、相変わらずボードメーカー/代理店任せ。こういうところきっちり説明できるとAMDのブランド価値も高まるのだけれど。
2018/02~ SocketAM4 Raven Ridge 14nm DX12.1 OGL4.5 OCL2.0
ここからHDMI2.0対応。ディスプレイコントローラ四基、DDIは(Digital Display
Interfaceの略。DP/HDMI共用ポートを指す。)最大で三系統まで。
RavenRidge登場前のAM4-M/B製品ではHDMI1.4までのサポートとするボードメーカーも多いので、型落ちM/Bを買う場合はよく仕様を確認したい。
※追記 手持ちのGigabyte GA-AB350N-Gamingは、HDMIのバージョン表記は1.4止まりなのですが、2200Gと組み合わせることで、4K@60Hz出力ができることを確認できました。でもたまに緑色のノイズで画面が乱れることがあるので、HDMI2.0をメインで人は、最初からHDMI2.0表記のM/B製品選んだほうが安心かも。
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
Ryzen5 2400G | RX Vega11 | X470/370, B450/350, A320 | |
Ryzen3 2200G | Vega8 | ||
Athlon 240/220GE | Vega3 | 1901月登場。200GEのクロックアップ版。M/BとBIOSによっては、200GEのオーバークロックが可能と知られた今では、存在価値が微妙ではあるが。 | |
Athlon 200GE |
1809月登場の廉価版。上位品に比べてDDIが一本無効化されており、組み合わせるM/Bによっては映像出力が一つ使えない場合がある。←10月以降に出始めた改版BIOSで |
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Athlon 3000G | 1911月登場オーバークロック可能品。12nmのPiccasoベースという噂もある。 |
性能/価格的にはCoffee-i3を殺しに来てるRaven Ridge。メモリが高止まりなのは残念ですが、拮抗した殴り合いのおかげで、CPUはますます値下がりが期待できそうですね。(*^_^*)
2017/09~ SocketAM4 Bristol Ridge 28nm
AM4と言えばIGP非搭載のRyzen(Summit Ridge)だが、その下位ラインナップとして用意されたAPU製品群。ここからメインメモリがDDR4仕様となる。一年前にOEM品として発売されたが、前世代APUと比較してさして性能向上していない、と批判されていたブツ。自作市場では省電力版から発売開始したあたり、分をわきまえていると言うべきか。
映像出力の仕様は前世代と変わらず、HDMI1.4b/DP1.2レベルに留まる。Summit Ridge用に力点を置いていて、映像出力端子を用意していないAM4板もある。
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
A12-9800E, A10-9700E | R7 | X370/300, B350, A320/300 |
チップセット側は、ようやくPCIe3.x対応を果たし、CPU-チップセット間が3.0-x4リンクで結ばれたこと、USB3.1が最大8ポート(内10Gbpsでリンク可能なのが最大2ポート)までサポートされるようになっている。
2014/01~ SocketFM2+ Kaveri/Godavari + Bolton 28nm DX11 OGL4.1~ OCL1.2
CPU側PCIe3.0(メインの16レーン分のみ)。UVD4.2。Trinity/Richlandからの映像出力周りの進化点は、TMDS297MHz(HDMIでの4k@30Hz)の正式対応、Miracast対応といったところ。
ディスプレイコントローラ四基の点も引き継いでいるものの、多画面出力はできてもVGA+DVI+HDMIの三画面出力まで、としているM/B製品がほどんどで、DP端子を備えるM/Bの選択肢が少ないのが気になる。
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
A10-7890K 7870K 7860K 7850K 7800 7700K 7600 | R7 | A88X, A78, A68H, A58 | CPU4コア品。 |
A8-7670K 7650K 7600 | R7 | ||
A6-7470K 7400K | R5 | 以下CPU2コア品。 | |
A4-7300 | R3 |
※Godavariは太字表記とした。
Boltonチップセット(A88X)は、2013年9月に先行して発売。FM2+M/Bは、従来のTrinity/Richland-CPUも使える。
- Family 15h Models 30h-3Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.00 January 2014
- AMD Bolton D2/D2H/D3/D4 FCH Databook Rev3.00 Augast 2014
2013/08~ FT3 PackageKabini 28nm DX11 OGL4.1~ OCL1.2
Zacate/Ontario後継のAMD低消費電力レンジ製品。SATAやUSBなど、従来チップセット側に配置されていたI/Oコントローラ群も統合されている。Kabiniの低クロック版がタブレット向けのTemashになるが、これは自作市場に出てくるのかな?
CPU名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
A6-5200, A4-5000 | HD8400, HD8330 | CPU4コア品。 |
E2-3000, E1-2500/2100 | HD8280, HD8240/8210 | CPU2コア(潰し?)品。 |
ディスプレイコントローラは二基。RAMDAC210MHz、デュアルモード対応のDP1.2、TMDS297MHz、DL-DVIには非対応。AMD系としては初のMiracast対応。PCIeはZacate系同様の8レーン/5ポート。(x4リンク1ポートと、x1が4ポート)
2013年内で単体M/B出したのは結局ECSだけか・・・。('・ω・`)
- Family 16h Models 00h-0Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.01
- Preliminary BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 16h Models 00h-0Fh (Kabini) Processors
2014/04~ SocketAM1(FS1b) Kabini
Kabiniのソケット化バージョン。要するにCPUとM/Bが別々に販売されるわけだが。
CPU名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
Athlon 5370 5350 5150, Sempron 3850 | R3 | CPU4コア品。 |
Sempron 2650 | CPU2コア品。 |
- Family 16h Models 00h-0Fh AMD Athlon Desktop Processor Product Data Sheet Rev3.01
- Family 16h Models 00h-0Fh AMD Sempron Desktop Processor Product Data Sheet Rev3.01
2012/10~ SocketFM2Trinity + Hudson 32nm DX11 OGL4.2~ OCL1.1~
今作の改善点はDisplayPortの1.2-MST対応。四基のディスプレイコントローラを搭載し、MST対応の分岐デバイスがあれば四系統出力も可能に。DPパッシブアダプタはType1・WUXGAまでのサポート。HDCPは四系統分対応可能?
映像出力専用線の数は15レーン/3ポートと前作Llanoのほぼ倍になり、DL-DVIを使うと他の映像出力が使えなくなる、というような事はなくなった。
実際に三系統出力を実装するかどうか、同時出力の組み合わせ等については、ボードメーカーに委ねられる。多くのM/BはDVI+HDMI+VGAでの三系統対応を謳っているが、ローンチ時点でフルデジタル・・・DVI+HDMI+DPでの対応板を用意しているのはGigabyteとECSくらいか。一部には三系統対応でも、DVIとHDMIが排他なんつー板もあるので、買う前によく取説をチェックしておこう。
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
A10-5800K/5700, A8-5600K/5500 | HD7660D, HD7560D | A85X/75/55 | |
A6-5400K, A4-5300 | HD7540D, HD7480D | Llanoと同じで最初はモジュール潰し品から提供開始らしい。というか1モジュール品出る予定あるのかしら? |
CPU-チップセット間インターフェイスは前作と同じで、CPU側PCIeの2ポート分割が可能になるA85X(Hudson-D4)が最上位に追加された形になっている。
2013/06~ Richland + Hudson
Richlandは、Trinityの高クロック選別品。FM2-M/BならBIOSアップで利用可能。
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
A10-6800K/6700, A8-6600K/6500 | HD8670D, HD8560D | A85X/75/55 | |
A6-6400K, A4-6300 | HD8470D, HD8370D |
- Family 15h Models 10h-1Fh AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.02
- BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 15h Models 10h-1Fh Processors Rev3.00
2011/07~ SocketFM1Llano + Hudson 32nm DX11 OGL4.1~
Llanoは、CPU(Husky)+GPU(Sumo:Redwood相当+UVD3)+ノースブリッジ統合チップ。HDMI1.4a(TMDS225MHz)。製品族名上ではHD6kではあるが、三系統以上の同時出力機能は持っていないし、DP-MSTにも対応しない。
CPU名 | IGPとしての名称 | 対応するチップセット | 注釈 |
---|---|---|---|
A8-38x0(K), A6-36x0(K)/3500 | HD65x0D | A75/55 | |
A4-34x0/3300 | HD6410D | OPNコード末尾HXはCPU2コアダイ? |
- 映像出力専用線はCPU側に配置された8レーン/2ポート(SL-TMDS/DP共用)。
- DL-DVIは、それらポート二つ分の信号線を併せて用いることで実装可能。
- VGAはZacateのような独立ポートではなく、CPU側からのDP信号をHudsonチップセット側内蔵RAMDACでD/A変換、出力する。RAMDACクロックはあまり高くないようで、WUXGAを画面解像度上限としている板が多い。
- 同時出力の組み合わせはメーカー依存。基本的にチップ側に備わるポート数は2なので、出力端子を三つ以上実装するM/Bには、スイッチICがどっかに載っているはずだ。
今作のDL-DVI対応M/Bで、DL-DVIを使うと他の映像出力が使えなくなるのは、以上1,2の理由によるわけだ。
- Family 12h AMD A-Series Accelerated Processor Product Data Sheet Rev3.01
- BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 12h Processors Rev3.00
2011/01~ FT1 PackageZacate/Ontario (Brazos) 40nm DX11 OGL4.1~
CPU(Bobcat)+GPU(Wrestler:Cedar相当+UVD3)+ノースブリッジ統合チップ。Zacateの低電圧/低クロック版がOntarioとなる。Atom対抗の位置付けで、CPU直付けオンボードでの流通が主体。
RAMDAC400MHz、TMDS165MHz、DL-DVIには非対応。VGAポート1、SL-TMDS/DP/LVDS共用ポート1、SL-TMDS/DP共用ポート1の計3ポートの内から二系統を出力可能。製品族名上ではHD6kではあるが、DP1.2には対応しない。またx16リンクPCIeは持たず、PCIeは最大x4リンクとなっている。
AMD系M/B製品で、標準でデジタル二系統同時出力が期待できるのはこの世代から。
CPU名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
E-450/350/240 | HD63x0 | |
C-60/50/30 | HD62x0 |
2012/06~ Brazos2.0
微クロックアップ版。Max18WのTDP枠は変わっていない。IGP製品族名まで上がっているのは単に商売上の都合。
CPU名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
E2-2000 | HD7340 | |
Z-60 | HD6290 |
※とりあえず自作市場に出てきた製品族名のみ表記した。
- BIOS and Kernel Developer's Guide for AMD Family 14h Models 00h-0Fh Processors Rev3.00
2009/08~ SocketAM2+/3RS880 55nm DX10.1 OGL2.1~
RV620統合ノースブリッジ。
ノースブリッジ名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
890GX | HD4290 | ノースブリッジ側PCIeの2ポート分割可。 |
880G | HD4250 | 2011年にFX-CPU対応(SocketFM3+)として980Gにリネーム。国内自作市場向け製品では、あえてリネームせず880Gのリビジョンアップという形で通したようだが。 |
785G | HD4200 |
映像出力周りの仕様は変わらず。800シリーズになって、DL-DVI出力を明示するM/B製品もぼちぼち増えてきた。
- AMD RS880 Databook Rev1.40
- AMD RS785E Databook Rev1.30
2008/02~ SocketAM2+RS780 55nm DX10 OGL2~
PCIe2.0。RV610統合ノースブリッジ。PCIeと信号線共用のポートにDisplayport1.1対応が追加された。HDCPはこの世代からデュアルリンク、二系統分対応可能になっている。TVエンコーダの機能は廃止?
ノースブリッジ名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
790GX | HD3300 | ノースブリッジ側PCIeの2ポート分割可。 |
780G | HD3200 | |
780V | HD3100 | |
760G | HD3000 |
RS690系同様、DL-DVIを明示するM/B製品はそう多くない。DP出力も、やはりPCIeのx16リンクを諦めなければならないため、実装に及んだM/B製品は、Asrock A780FullDisplayPort、Asus M3A78-EM等ごくわずか。
- AMD 780E Databook Rev3.10
2007/02~ SocketAM2RS690 80nm DX9.0b OGL2~
PCIe1.1a。AMD&ATi合併前からリリースされていたIGPノースブリッジ。Intel用/AMD用のダイに分かれる。ここではAMD向けのみ紹介。
RAMDAC400MHz。VGAポート1(解像度XGAまでのTVエンコーダ共用)、TMDS(DVI/HDMI)ポート1、TMDSポート(ノース側PCIeと信号線一部共用)1の計3ポートから二系統を選択して出力可能。DL-DVI出力も可能だが、実装はメーカー次第。HDCPはシングルリンク一系統分のみ対応。SurroudViewにてIGPを活かしたまま、PCIe-x16ビデオカードを増設できる。
ノースブリッジ名 | IGPとしての名称 | 注釈 |
---|---|---|
690G | Radeon X1250 | |
690V | Radeon X1200 | 690Gからデジタル出力を省いたもの |
チップの仕様としてはTMDS系の二系統同時出力が可能なものの、二系統目のTMDS出力を有効にするには、PCIeのx16リンクを諦めなければならず、実際にDVI/HDMI二系統同時出力を実装したM/B製品はほとんど出なかった。
以降AMD系M/B製品は、RS880に至るまで「VGA and (DVI or HDMI)」という出力構成が大半を占める。
二系統目TMDSを活用とした製品としては、ASUS M2A-VM/HDMIが有名。これはその添付品の、x16スロット用HDMI/アナログTV出力用アドオンカード。IntelのADDカードと違って、TMDSトランスミッタICが載っていないのがミソ。
- AMD RS690 Databook Rev3.04